初心者料理の第一歩

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料理初心者は、何かと料理に抵抗感があるかと思います。『料理初心者が料理への抵抗感を無くすための考え方』で、ある程度料理に対する抵抗感を減らしていただけていると思いますが、実際に必要なことをやってみて、徐々に慣れて行ってもらえたらと思います。

ここでは、慣れるための簡単な料理を紹介します。

洗う

きゅうりを買ってきます。そして水で洗い、キッチンペーパーできゅうりを拭きます。

洗剤は使いません。水を流し、水に当てながら汚れを取っていきます。泥汚れなどがあれば、そうしたところを奇麗にしていきます。

これで「洗う」が終わりました。

キッチンペーパーで拭かないと、水気が多くて味が落ちます。なので、拭いて完成とします。

きゅうりはそのまま食べてもかまいません。上と下の部分は堅いので、そこは歯でちぎって捨てて、残りの部分を食べましょう。

「洗う」というと洗剤を入れるイメージがありますが、食材などを洗う時は洗剤は使いません。水のみで汚れなどを流して奇麗にします。

切る

きゅうりを買ってきます。そして水で洗い、キッチンペーパーできゅうりを拭きます。ここまでは「洗う」で説明しました。

まな板の上にきゅうりを置き、包丁で切ります。切り方はお好みで。薄く切ってもいいですし、サイコロ状に切ってもかまいません。

おさらに並べて完成です。不格好でもかまいません。まずは切ることに慣れるため、食べやすい大きさに切れていれば問題ありません。

後は包丁とまな板を洗いましょう。

なんてことのない料理ですが、料理で必要な「切る」を覚えることができます。

何度かやっていれば、それほど面倒なことでないことに気がつくでしょう。唯一面倒といえば、最後に包丁とまな板を洗うことくらいです。

味付け

先ほど「切る」で切ったきゅうりにお塩を軽く振りかけます。

完成です。

お塩を振ると言いましたが、これも簡単ですが、振る量によって大きく味が変わります。

たくさんお塩を振ると塩辛くなりますし、ほとんどかかっていないと塩の味があまり感じないかもしれません。

この適量を見定めるのが、「味付け」です。

レシピなどには分量が書いてあるかもしれませんが、書いていないものもあります。その際は、大まかな目安を自分で考える必要があります。

どれくらいかければ濃いのか、薄いのか、味は人それぞれの好みもありますので、ご自身にとっておいしい状態になるように調整しましょう。

焼く

きゅうりから離れます。

お肉を買います。ステーキのように分厚いものではなく、豚肉しょうが焼用を買ってきます。

まず、冷蔵庫などに入れていて冷たい状態であるのであれば、必要な分だけお皿などに取り出し、一枚一枚離した状態で置いておきます。サランラップを敷いて、その上に乗せてもかまいません。

そして、室温で暖まった後、上から軽く塩とコショウをかけます。これは「味付け」の時のように、自らの好みの分量でかまいません。後で塩を振りかけることも出来ますので、少なめでいいでしょう。

そして、フライパンに軽く油を引きます。油を引くとは、油を少し入れて、その油をフライパンにまんべんなくいきわたらせることです。あまり油を多く入れすぎますと、もったいないし、体内にも油を多く入れてしまうことになります。

特殊加工されたフライパンであれば、あまり入れなくても問題ありません。

コンロに火をつけるまえに、換気扇を回しましょう。換気をしないと一酸化中毒やガス漏れなどを起こす可能性があります。

コンロの火をつけ、中火くらいでフライパンを温め、暖まったと思ったら豚肉を入れます。

片面が焼けたら、裏返してもう片面を焼きます。赤い部分が無くなるまで焼きます。食べるときに中が赤ければ、再度熱して中の赤色が消えるまで焼きましょう。

両方焼けたら完成です。綺麗な皿の上に乗せて食べましょう。先ほど豚肉を置いた皿を使いまわす時は、洗ってから拭いて、そして乗せる必要があります。洗わずに乗せてはいけません。菌によって体を壊します。

これが「焼く」です。

しょうが焼用の豚肉を買えば、肉を切らなくても済みます。

ゆでる

蕎麦を用意します。すでにゆでてあるものでもかまいませんし、乾麺でもかまいません。乾麺とは堅い状態の麺です。カップラーメンの麺を想像すると分かりやすいと思います。

お湯を沸かし、グツグツとなったら、そのお湯に麺を入れます。お湯の量は多めに。一気に多くの麺を入れると、うまくゆでられなくなります。1人前は乾麺で80gから120gを目安に。

パッケージに書いてあった時間だけ沸騰したお湯につけたら、鍋ごと洗い場に持っていき、ザルの上に麺とお湯を流します。

そして、麺に水を流しつつ、手で軽く麺を洗います。

最後に麺の水気を切り、ザル蕎麦が完成です。洗う時につかったザルをそのままで食卓に並べてもかまいません。

市販の麺つゆにつけて食べましょう。

このお湯で温めることを「ゆでる」と言います。

煮る

「煮る」は「ゆでる」と似ています。ゆでるはお湯で温めましたが、「煮る」は「味付け」したお湯で「ゆでる」、というイメージです。

複合技と考えていただけたらと思います。

ここではあえて例は出しません。実際にお好みの食事を作る時にお試しください。

炊く

ご飯を炊く、というのも料理の基本です。

今では自動炊飯器がありますので、その自動炊飯器を用いた時の炊き方を紹介します。

まず、お米を用意します。市販のお米は「白米」と呼ばれ、白い色の状態で売られています。他にも「玄米」などがありますが、まずは白米を購入しましょう。

そして、お米が落ちないサイズのザルにお米を必要な分量入れます。1合、2合などと分量があります。その量を量るための道具は、別途購入しましょう。炊飯器を買う時についてくることもあります。

まずは1合分炊いて試しましょう。

ザルとボールを用意します。ザルにお米を入れ、ボールに水を入れます。

ザルに入ったお米を水の入ったボールに入れ、お米をかき混ぜるようにしてお米とお米が接するようにして洗っていきます。あまり強く押しこんだりすると、お米がザルの間に入ったり、お米自体が割れてしまいます。なので、水流を作り、かき混ぜるようにして洗っていくとよいと思います。

何度か水を取り換え、水が濁らなくなってきたらお米を洗うのが終了です。

洗う、といっても、水のみで洗います。洗剤を入れないようにしましょう。

水を切り、お米を炊飯器の入れ物に移します。そして、炊飯器の器には、どれくらいの水を入れればいいか、メモリがあると思います。1合に適したメモリまで水を入れましょう。

水を入れた後は、水平な場所で水の高さを確認します。水を多めにすれば柔らかくべチャットした感じに、水を少なめにすればやや硬めに仕上がります。

水を入れ終えたら炊飯器にセット、そしてボタンを押して完了するまで待ちます。ちゃんと炊飯モードになっているか確認しましょう。

時間が来たら出来上がり。

土鍋などで炊く方法もありますが、火の管理なども必要なため、炊飯器を用いて炊くとよいでしょう。