油について
ここでは料理に使う油について紹介します。
油はカロリーが高いため、とかくダイエットをする人などからすると嫌われている存在ですが、人間の体には必要な物でもありますので、適量使っていくことをお薦めします。
また、油として売られているもの以外にも、食材に含まれている脂分でも油を摂ることが可能です。
ここでは、調理する際に使う油について紹介していきます。
古い油は捨てる
油は使わずにいると劣化していきます。この劣化を酸化と言います。この劣化した状態では、体にも害を与えます。
そのため、古い油は捨てる必要があります。
出来れば消費期限までに使い切りましょう。
ただ、消費期限があっても、消費期限は封を開ける前を前提とした期間ということもあり、実際に封を開けるとその消費期限以前に劣化状態になってしまいます。
そのため、出来るだけ早めに使い切ることをお薦めします。
特に一人暮らしの場合は、油の使う量は限定されます。このため、油を購入する際は、少量パックを中心に購入するようにしましょう。
揚げ物など、一度使った油を再利用する場合は、出来るだけ早めに使い切ります。数日内で使い切り、もし余るようでしたら油を捨てましょう。
油の捨て方
油の捨て方は、主に次のような方法があります。
- 新聞紙などに吸わせてゴミ箱に捨てる
- 牛乳パックなどに入れて捨てる
- 油を固めて捨てる
- 廃油の回収に出す
多くの油を捨てる時は、流し台にそのまま捨てず、新聞紙に吸わせてビニール袋に入れ、ゴミ箱に入れて燃えるごみの日に出しましょう。
油をそのまま流し台で捨ててしまうと、配水管が詰まる恐れがあるほか、水質汚染などの環境問題を引き起こします。
捨て方としては、新聞を取っている人は新聞紙に吸わせて、ゴミ箱に入れて燃えるゴミの日に捨てます。ゴミ袋が破れていないことを確認しましょう。買い物でもらったポリ袋にいったん新聞紙を入れてからゴミ袋に入れると、漏れ出る可能性が減ります。
天ぷらなどで使用した多くの油であれば、牛乳パックなどを活用し、その中に入れて捨てます。こちらも漏れないようにポリ袋を活用しましょう。
この他、油を固める凝固剤がお店で販売されています。新聞を取っていなかったり、紙パックの牛乳などを飲んでいない人は、油凝固剤を使うことも検討しましょう。
地域によっては天ぷら油の回収を行っている場所もあります。
これらの作業が面倒に感じるのであれば、天ぷらなどの揚げ物料理は控え、炒めものやそのほかの料理方法を中心に料理することをお薦めします。
油の種類
一口に料理用の油といっても、多くの種類が存在しています。
ここでは簡単に料理に使われるものを紹介していきます。料理に適した油を用意して使いましょう。
サラダ油
サラダ油と一口に行っても、原料はさまざまです。菜種(なたね)、大豆、綿実、ごま、とうもろこしなどなど。サラダ油という名称で売られている物があるほか、大豆油やごま油など、特定名称で呼ばれていることもあります。
一般的に使われる油というのは、このサラダ油と思っていただいて構いません。料理レシピなどに「油」とだけ載っている場合は、サラダ油を使いましょう。
万能な油ですので、これだけ持っていても問題ありません。他の油はこのサラダ油で事足りない時に使いましょう。
オリーブオイル
「オリーブ」という木の果実から作られるオイルです。
健康に良いのでは、と言われていることもあり、好んでこのオリーブオイルを使う人もいます。ただ、油は油ですので、カロリーそのものは他の油同様あります。
サラダに使うドレッシングを作る時に使ったり、パスタ料理などに使ったりします。
他にも肉料理などでも可能です。
ただ、オリーブオイル自体に匂いがあるため、この匂いが苦手な人は使わない方が良いかもしれません。
品質が高いものはエクストラバージンオイルなどと言われています。購入する際に、そうした記述がないかどうかも確認してみましょう。
ゴマ油
ゴマの種子から作られる油です。
ゴマから作られていることもあり、健康に良いのでは、と言われています。ゴマ油自体にも香りがあるため、料理によっては相反することがあるかもしれません。
料理の最後に香り付けに使ったりします。
ラー油
赤い液体になっているラー油。油ではあるものの、フライパンに敷き詰めて使うのではなく、最後の香り付けなどに使います。
餃子を食べる時に醤油に混ぜるなどの使い方も一般的です。
ラー油自体は、ゴマ油に唐辛子などを入れて熱すると、ラー油が出来上がりますので、無理に購入する必要もないかもしれません。
食べるラー油も存在し、ニンニクなどの具材がラー油の中に入っていることもあります。
ただ、ラー油は油ですので、カロリーが高めです。あまり単品で積極的に食べるのではなく、時折料理に使う程度に留めましょう。
ネギ油
ネギの風味がある油です。
単品でネギ油として売られています。
サラダ油にネギを入れて自分で作ることも可能です。
その他の油
他にも油はさまざまな種類があります。
ただ、基本的に料理をする分にはサラダ油があれば十分です。あまり買い足すことなく、必要に応じて少量パックの物を買うか、もしくは自作してみましょう。